2010年08月11日

山の中の時間

ネットも携帯もつながらない、
山の中の家。

あふれる空気、
まろやかな水、
そこかしこの緑。


そこでは、
その時々の行動に対し、
集中して向かっている
自分がいた。

話す。食べる。
見る。歩く。
感じる。

一瞬一瞬を
真剣に、大切に。

たったそれだけで、
時間の深さがぐんと増した。
1日が1週間分ぐらい
密度の濃さになった。


それに比べて
東京にいるときの自分の
気の散り具合といったら。

食べながら本を読んだり、
ネットのニュースを見たり、
他の作業をしながら
メールをチェックしたり。
人ごみに気持ちがのまれないよう、
意識を遠くに追いやって
街を歩いたり。


常にいろんな情報が
自分に飛び込んでくるのに合わせて、
自分をどんどん、分裂させて、
テンポよくいろんなことを
並行してやっていく。
それも、スマートな21世紀の生き方、
なのかもしれない。


人生のデジタル化、
モジュール化。


でも、時には、
ばらばらになった自分の意識を
かき集めて、
統合した主体として、
その瞬間を集中して生きる。

そんな時間が
人には本当はとっても必要、
な気がした。
posted by まゆか at 18:05| Comment(0) | からだ・脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月16日

カラダとの対話

8日間のマクロビダイエットをやってみた。
若干の反則を混ぜつつも、
なんとか無事終了。

痩せた!というより、体の構成と
食べ物に対する姿勢が変わった感じ。
いや、正確に言うと、
変わろうとなんとかふんばっている、というか。


カラダが「現代都市」にどっぷり浸かった
頭を説き伏せている。


外食やお弁当の味がとても濃く感じるでしょ?
コーヒーがきつくて
ちょっとだけで満足できるでしょ?
買い物の時は値段はあまり気にせず、
なるべくいいものを選びましょう。
食べている間はた
へんなものを食べるくらいなら
何も食べないほうがいいよ。


マクロビオティクスを通じて
カラダが頭に言っていることを
ちゃんとやれば本当に体にいいんだと思う。


現代人は食べ過ぎ。だから一日2食で十分。
ゆっくり噛んで(なんと60回)味わって。
アルコールもカフェインもNG。
乳製品、肉は体に悪い。
野菜と豆と玄米を中心に。
そしてオーガニックなものを。


しかし、これをちゃんとやろうとすると、
都市における社会生活がほぼ成り立たなくなる。
特にこの日本の東京においては。


ミーティングでは、自動的に
お茶かコーヒーのどちらかが出てくる。
うーん、どっちも飲めん。

オーガニックなものを買おうとしても、
普通のスーパーで売っているのはごく少数。
通販をベースにするしかないか。

人との予定も、あえてオーガニックレストランで、
みたいな特別企画以外は、ほとんど入れられない。
入れたとしてもそのレストランで
一人ぽつねんと何も食べられない、
みたいなことになる。

ビジネスディナーにいたっては
どうしていいか、もはやわからない。

そして何よりも、食べ物や飲み物が
どこでもいつでも
あふれかえっているこの都市で
おなかがすいても食べずに我慢するって、
相当つらい。ほぼ、拷問である。


こんな社会の現状の中で、
ストイックなライフスタイルを
貫き通していくのは、
それはそれでクールだけど。


好きな人と、
美味しいお酒を飲みつつ
誰かが丁寧に作ってくれた
美味しいものを食べるって、
やはり人生の至福。


何を口に入れるかは気をつけつつ、
食べたいものは食べて
飲みたいものは飲もう。

That's my life.
posted by まゆか at 23:24| Comment(3) | からだ・脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月20日

走る

ものすごい久方ぶりに、
近所を走ってみた。

いろいろなところに、
春が来ていて、
朝の香りが満ちていて、
とても気持ちいい。


特に疲れが取れるわけでもない
ぐだぐだした二度寝をするぐらいなら、
ぱっと起きて、毎朝走ればいいのに。

そうしたら気分もよく、
どことなくだらしなくなった
体も引き締まり、
頭もしゃきっとして、
朝刊も朝ごはんと共に読めて、
いいことづくしなのに。


昨日の夜寝るのが遅かった、とか、
ちゃんとストレッチをやった、とか、
ちょっと寒い、とか、
とにかくへんてこな理由をつけて、
最初の一歩が踏み出せない。


日経の「私の履歴書」で、
今、ユニチャーム創業者の、
高原慶一朗さんのお話が載っているけど、
(だんだん、ものすごく、面白くなってきた)
そこにこんな言葉があった。


人間は意識を変えようと思っても、
最初に意識を変えるのは
非常に高いハードルがあると考え、
意識の前に行動から入ることにした。

行動が変われば、
意識が変わり、
能力も変わる。

そうなれば習慣化して、
新たな革新の時も
行動から入ることができる。


そうそう。
走らないと、とか、
走ったら気持ちがいい、とか、
でも走るのは面倒くさい、とか、
ごちゃごちゃ考える前に、
とりあえず走ればいいんだよね。

もちろん高原さんが言っていることとは、
全然レベルの違う話だけど、
こういう日常での革新の
積み重ねの先にしか、
大きい革新もないよな、と思う。


とにかく、走ろう。
天気のいい日は。
posted by まゆか at 09:35| Comment(0) | からだ・脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月14日

春のフェイント

先週、急にぐっと暖かくなった日。

体中の細胞が、
「冬が終わって春が来た!」
と勘違いして、
寒さ武装を勝手に解除してしまった。


その直後に、
この冬一番の寒さがやってきた。
こちら側は完全無防備状態だから、
びしばしと容赦なく、
冷たい空気が体に染み込んで来る。

まわりでも、
体調を崩す人、続出。


同じ寒さでも、
普通の寒さの延長だったなら、
あれほどつらくはなかっただろうな。


私たち現代人は、
暖房やら冷房やらを駆使して、
気温の変化なんか関係ない、
みたいな顔して過ごしているけど。

体は頭より正直に
自然の変化に反応する。

人は動物なんだ、という、
当たり前のことを、
ひしひしと思い知った。


はーるよ、こい。
posted by まゆか at 23:04| Comment(0) | からだ・脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月14日

「体は全部知っている」

いつもは胃がおかしくなるのだが、
今回は腸がおかしくなった。
というか、完全に壊れた。

他の部分は全くもって元気なので、
ノロでも風邪でも食中毒でもなさそう。
ストレス性であるはずはないし、
つまり、単なる食べすぎ飲みすぎ。

こうやって弱ってみると、
いつも平気で体に入れていたものが、
全然受け付けられないのが、よくわかる。


カフェインの入ったもの、
冷たいもの、
油を使ったもの、
甘いもの、
火を通してないもの、
そしてもちろんお酒類。
どれも普段から、
食べなくていいものばかり。


どんなに頭が欲しても、
体が拒否する。

いつもは声が小さくて、
体が何言っているかなんて、
聞こえやしないんだけど。


よしもとばななの本に、
体は全部知っている
という秀逸な作品がある。


すぐたがが外れたり、
へんなところに行ってしまう、
頭による支配をやめて、
体の声にしたがって日々を送る。

そして、心は、
頭ではなく体に預ける。


そうしたら、
ずいぶんと穏やかで健康的で生産的な、
人生になるだろうし、
そんな人が増えれば、
世界もきっともっと平和になっちゃったり。


...とかいいつつ、
はやく元に戻って、
何でも食べて飲めるようになりたい、
ということだけを、願っている、私。
posted by まゆか at 22:12| Comment(0) | からだ・脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月16日

お酒の話

現在、禁酒中。

一年に2回ぐらい、
こういう時期がある。


ぎりぎりまではしゃいで、
これはまずいか?と気付いた時には、
時すでに遅し。
思いっきり体に症状が出て、
即、病院行き。

お医者さんに、
「じゃ、この薬を飲んでいる間は、
お酒飲まないでね」と言われると、
この私にできるかしら、
と不安になるけど、
やってみると、案外できる。


できる、どころか、
体も軽くなるし、
お肌の調子もよくなるし、
いつでもばっちり頭が動くし、
安上がりだし。
別にお酒が入らなくたって、
楽しい会話は楽しいし。


もしや、いいことづくめ?!


どこで聞いたか読んだか忘れたが、
ヨーロッパが近代化する過程において、
お茶の果たした役割は大きかったそうだ。
それまでは人々はいつもワインを飲み、
四六時中、酔っ払った状態だったのが、
お茶の習慣が根付いて、
頭がすっきりする時間が長くなったから。らしい。
(信憑性は全くもって不明です)

今や時の人になってしまったけど、
元同僚のK女史も、
禁酒の素晴らしさを力説していたのを思い出す。
彼女はもともとかなりの酒豪だったけど、
この数年、全く飲んでいない。

「まゆちゃん、お酒飲んでいいことないよ。
ストレスがたまったら、ハーブティー飲んで
足湯やればいいのよ。」

至極もっとも、である。


でも、きっと、解禁されると、
また飲んじゃうんだろうなあ...


だって、好きなんだもの。


まだ少し明るさが残る夏の夜に、
真っ白なテーブルクロスの上で
冷えたシャンパンが、
細いグラスの中で泡を立てる様子が。

ほんのり暗いレストランの灯りのもと、
深みのある赤ワインを、
ゆっくりとかたむけると、
空気が、ふわふわっとなる感覚が。
posted by まゆか at 18:50| Comment(3) | からだ・脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月08日

脳から体へ

脳疲労が、
気付いたら体におりてきてしまった。

肩が回らなくなった。
しゃべりすぎて痛いだけだと思っていた喉が、
完全に炎症を起こした。
脳の痛みが本格的な頭痛となった。

昼間は頭痛で苦しみ、
夜は激しい咳き込みでおなかまで筋肉痛。
小児喘息で苦しんでいた20年前をふと思い出す。

あかん、弱すぎる。
こんなんじゃ、だめだ。
しゃきっとしなきゃ!しゃきっと!
そう、あのうさぎさんのように。

s-P1000524.jpg

[ハーバードビジネススクールに生息する
うさぎさん。立ち上がった瞬間を激写!]
posted by まゆか at 22:56| Comment(3) | からだ・脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月05日

脳疲労

このところ、
全くブログを書く気が起こらなかった。

強行スケジュールの出張やら、
グローバル会議でのプレゼンやら、
まる4日間のインタビュー&通訳やら、
集中力と瞬発力を要する日が、
3週間ほど続いたのが理由だ。
しかも、ちょっと体調不良。


とはいえ、別にブログを書く時間がないほど、
激忙だったわけではない。


脳が高速で動く時間が一日8時間を超えると、
もはや脳のゴムが伸び切って、
後はひたすら脳に負担のない活動を、
追い求めてしまうから。
脳のキャパがかなり収縮している。

50回ぐらい読んだかるーい本を
しつこく読み返したり、
ドレスやらジュエリーのお店のウェブを
うだうだ見続けたり、
Britain's Got Talentの映像を
Youtubeでひたすら見たり。
どこまでも非・創造的な時間。


おーい、そんなことしてないで、
文章を書いたり、
内容のある本を読んだり、
もしくはせめて、走ったり、
料理をしたりすればいいのに!


理性という名の小さな自分が、
ぴょんぴょん跳ねながら叫んでも、
その声は怠惰の前にあっけなく跳ね返される。

高校の時は確か一日12時間は
集中して勉強してたのに。
ああ、もったいない。


筋力と同様、脳も鍛えないと退化する。
あまり使っていない状態で、
急にフル回転させると、
疲労がたまったままなかなか消えない。
生活が創造の方向へ向かわない。


脳マッサージ、希望。
posted by まゆか at 22:47| Comment(3) | からだ・脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月31日

先送りする脳

プロクラスティネーション。

留学中に初めて知った単語はたくさんあるが、
その中でも、深い印象を残した単語。

Procrastinationと綴る。

「院生の生活をしていて、この単語を知らないの?!」
といって、友人が教えてくれた。

締め切りが迫っていて、やらなければいけないことは
頭でわかっているのに、全然関係ないことをやって、
取りかかるのをずるずると引き延ばすこと。先送り。

試験前やエッセーの締め切り前に
いきなり掃除を始めたり、
何度も読んだ本を読み始めて結局最後まで読んだり、
無関係のテーマで猛烈にネットサーフィンをしたり、
いつも以上に寝てしまったり、
そんな行動全般を指す。
ちなみにProcrastinateという動詞もあるらしい。


大学に入るまでは、プロクラスティネーションを
一切しないタイプだった。
高3の夏、図書館で毎日一緒に勉強した男の子が、
「なんなの、その集中力は?」と、
あきれた声で言ったのをよく覚えている。
試験前日にやることがない、なんてのもざらだった。

大学に入ってから、少しずつその芽が出始めたが、
そもそもあまり勉強しなかったので、実証不能。

常時締め切りのようなコンサル時代は、
プロクラスティネートする余裕もなく過ぎた。

それが、留学中に本格的に開花した。
夕方6時の締め切りの論文は、
前々日までは時間があってもほとんど何もやらず、
前日の午後にようやくワードを開いて、
だらだらと大雑把なアウトラインをつくり、
それからひたすら意味不明の行動を繰り返し、
どことなく朝の香りが空気に満ちてきたころ、
本格的な焦りと体に入れすぎたコーヒーの苦みで、
ようやく頭にスイッチが入る。その繰り返し。

そして、今や、日々プロクラスティネートだ。
日中ちゃんと頭を動かしていれば問題なく終わるものを、
最後の最後までひっぱった挙句、
不必要な夜更かしをして、無意味に肌荒れしている。
我ながら、あきれる。

本当にぎりぎりなところまでいかないと、
もはや動き出さない脳みそになってしまったらしい。

しかも、年を経るにつれて、
自分がどれくらいやればどの程度のことができるか、
ということの体内データが蓄積し、
無意識の逆算が働くようになって、
ますますスタートラインが後方へとずり下がる。

さらに、脳の物事への好き嫌いもえらいはっきりしてきて、
気が乗らないこと、心がかきたてられないことに対しては、
あほうのように何もできなくなってきた。


よく言えば、心に素直な脳。
悪く言えば、ディシプリンのきかない怠惰な脳。


いつか、痛い目にあうのかしら...
ま、それもまた人生。
posted by まゆか at 03:02| Comment(4) | からだ・脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月19日

胃:冬の陣

私の胃。
ときどき、反乱をおこす。
あまりにも言うことを聞かない
主人にいましめを与えるために。

やばいな、そろそろかな。
そんなことを思いながら、
でもやっぱり、
無理したり、
お酒飲んだり、
がぼがぼコーヒー消費したり、
深夜にクッキー食べたり、
好き勝手やってる。

そして、あるとき、
堪忍袋の緒が切れた胃が
「うらぁ、いい加減にせい!」
と立ち上がる。
その勢いで胃の弁が決壊し、
胃酸が逆流を始める。

「ひぃ、ごめんなさい!」
痛みで転がりまわりながら、
私は誓う、胃に。
「もう、しませんったら!」

とかいいながら、
ケセラセラ、とか言いながら、
こっそり胃酸を止める薬を投入しつつ、
結局また元の生活に戻っていく。

そして、しばらくして、また。
反乱開始。土手が決壊。

その繰り返し。

この際、きっぱりと胃の支配を受け入れ
胃が言う通りの生活をすれば、
逆に胃から自由になれるのに。

肌も荒れず、太らず、
頭の働きもよくなるのに。

わかっちゃいるのに、できない。
ふん、人間なんて、どうせ、
矛盾だらけなんだ。

こんなにも、細胞たちは
一つ一つが奇跡的な働きを
してくれてるのに。ごめんよ。

冬の街を歩きながら、
荒れ狂う胃を、
そっとおさえる。
posted by まゆか at 00:46| Comment(4) | からだ・脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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