2011年01月18日

答辞

古流松麗会の新年会があった。

新師範者代表として
答辞を読む役目をおおせつかる。

始めたのは13年前。
これまでの全てを素直に振り返り
何を学んできたのか
改めて考え直してみる。


大学生のころは
なぜお金を払って
段を取らなければいけないかわからず
しきたりを押し付けられるのも嫌で
ただお稽古だけに通っていた。

社会人になって
仕事で心も頭も体もいっぱいになり
というか仕事に浸りきった
「忙しい」自分に酔って
お花にうまく向き合えなくなった。
欠席が続いて、結局休会する。

お花には自分の心が映し出される。
それに向き合えないということは
自分の心と向き合っていない、
ということだったと、
今となってはよくわかる。


長い逃亡生活を経て
今なら素直にお花に向かい合える、
今なら師範をとることにもコミットできる、
そう思える時がやってきた。

出戻り娘への先生の変わらぬ愛情と
大好きなお稽古仲間たちに支えられ
ゼロからやり直す気持ちで一歩ずつ進む。

昨年秋の師範試験では
何かにただ導かれるがごとく
無心で花をいけることができた。


うまくいけよう
こういうふうにしよう、などと思うと、
その欲によって
お花の生来の流れを見極める目が曇り
お花はどことなく不自然になる。

いける側の心はまっさらにして
一つ一つのお花の声に
じっと謙虚に耳を澄ませ
それに従っていけることで
花が生かされる、
それこそが「生け花」。

花を生かすも生かさぬも、
人の心次第。

華道とはお花を通じて
心のありようを整え
豊かにしていく「道」。

師範になって
ようやくその道の入り口に
立てたように思う。


すべての人にそれぞれのやり方と
納得のタイミングがあると
丸ごと受け止め
一緒に歩いてくださった先生の
その愛の深さへの、
心からの感謝で答辞を終える。


そして、これから。

そうはいってもいろいろと
ややこしい決まりや慣習が多い世界だ。
きっとまた嫌になることもあるだろう。

新しい時代に向けた変革と
伝統という名の現状維持とが
大きく対立することもあると思う。

そういう時は
原点に立ち戻り
ゆっくり丁寧に考えて
心が一番素直に反応する選択をしよう。

どんなに多くの先人たちが
前を歩いてきたとしても。

結局は道とは
自分でつくるものだから。
一人で歩くものだから。
posted by まゆか at 21:22| Comment(1) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月21日

入門

s-P1020343.jpg

昨日お花の師範試験があった。


3時間30分で
大きな作品と小品を生ける。

そうしたければできたけど、
あえて花材を前もって選んで
それで事前に練習することはせず、
開始10分前に生ける花を決めた。


まっさらな心で、
お花に向かい合う。

一つ一つの花がもつ流れ、
その組み合わせから、
自然と見えてくる
「ここ」という位置に花をおき、
より大きな流れを作る。


その瞬間の「私」にしか
生けられない花だけれど、
でもそこに「私」はいない。
あるのは花が創りだす、
新しい世界。


試験中、花を生けながら、
花との一期一会を、
心からいとおしみ楽しんでいる
自分を発見した。

ただただ歩き、
そして深めていく、
お花の道。華道。
そこには終わりも目的もない。

その道のはじまりに、
ようやくしっかりと
立てた気がした。


脱走したり、
隠れたり、
寄り道したりして、
普通の人の何倍も
時間がかかってしまったけど。

無事、師範になりました。
posted by まゆか at 22:54| Comment(5) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月25日

自然美の比率

P1010663.jpg

華道では古流という
流派に所属している。

一番古い流派である池坊は
神仏に備えることを目的に始まった。
だから池坊のお花は、
どこか宇宙に向かうような
そんな形をしている。

それに対し
「お客様へのおもてなし」ということで、
江戸時代に始まったのが古流。

その時に、自然の美のバランスを
計算し尽くして再現するやり方が、
編み出された。

ひば、菖蒲、水仙、桜など、
素材によりそれぞれのいけ方が
ほぼ全て決められている。

それを「お生花」という。

日本が近代化、西洋化するにつれ、
洋風なお部屋にも合うようにと、
後に発展したのが「盛り花」。
現代花とも呼ばれる、
フリースタイル。自由形。


これまで、ずっと盛り花をやってきた。
どうも型にはまったお生花は
いまいちぴんとこなくて、
自分には合わないように思い、
手を付けなかった。

でも、何だろう。
最近心が静まったのか、
盛り花のほうで、
何かをつかんだ感覚があり、
少し別のことをやる時期だと思ったのか、
単に年を取ったのか、
ふと「お生花をやってみてもいいかも」
と思いが到来し、
おそるおそる始めてみた。


季節物、ということで、
先週は菖蒲を、
今週はカキツバタをいける。

まず、葉を一枚一枚吟味して、
葉の先が右に向いているものと
左に向いているものとに、分ける。
そして、決められた形に、
丁寧に組んでいき、
決められた場所に入れていく。


人が自然をじっと観察し、
計算を重ねた結果、行き着いた、
自然の美の普遍の比率。


それをなぞりつつ
花をいけることで、
面々と受け継がれてきた
美への思いを
受け取るような、
そんな厳粛な気分になる。

誰がいけても同じようにみえて、
よくみると、その時の花や葉の
ちょっとした違いや、
手の力の込め方の違いで、
それぞれに味わいの異なる
作品ができあがる。


少し、続けてみよう、
と思った。


それにより、
自由な盛り花のほうも
表現の奥行きが
変わってくるように思う。


自分が本当にやってみたいと思うまで、
私がお生花を始めるのを
じっと待っていてくれた先生に、
心から感謝。何と10年以上。

こんな性格だから
何はともあれ基礎は大切!
と強制されていたら、
何もかも嫌になってしまったに違いない。


先生、ありがとう。
これからもよろしくお願いします。
posted by まゆか at 11:08| Comment(0) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月13日

この感覚を大切にする

今日のお花のお稽古。


花材に対し透明な気持ちで向かい合い、
静かに没頭する。

集中しつつも、力みすぎることなく、
ほんわかと楽しくて、
時折歌を口ずさんだりして。


出来上がった作品の前に座った先生。
しばし黙る。そして、つぶやいた。


「...何でだかよくわからないけど、
観ていたら、いきなりぐわーっと
感情が開いて、涙が出てきちゃった。」


ものすごく、びっくりした。
そして、壮絶にうれしかった。

だって、それって、
素晴らしいアートを観て、
思わず涙があふれてしまうのと、
似たようなものだから!


自分が創ったものから
エネルギーが流れ出し、
人の心に直接すとーんと届いたんだ。


あんな感じの心の形を、
いつも保ちながら、
日々表現してたとしたら、
そりゃあすごいことになるだろうなあ。


まだ、はるかなる道、だけど、
今日の感覚を、丁寧に大切に
心の中に生きた状態で保存して、
明日からの日々をすごしていこう。
posted by まゆか at 23:19| Comment(0) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月05日

礼儀の裏にあるもの

お花を習っていると、
先生方へのお礼やらで、
新札を用意する機会が結構ある。

額によっては1万円札だけではないので、
平日3時までに銀行窓口に行かないとならず、
昨日も逃し、今日も逃し...
とかやっているうちに、
気付けば新札が必要な当日になり(多くが週末)
仕方なくその日の朝に、コンビニで、
「なるべく綺麗な紙幣でおつりを下さい」
などと頼んで、新札もどきでごまかしたりする。


あー、もう面倒くさ。
日本の新札文化なんて、
なくなっちゃえばいいのに...
お金はお金だ!

と、つい最近まで、
かなり本気で思っていた。


この間、創業480年の虎屋の社長さんに
お話を伺う機会があった。
伝統と革新を同時に体現している会社のありように
すっかり魅了される。
そのまま階下の本店に立ち寄り、
宝石のような季節物の羊羹を買う。


...そのおつりがすべて、
目の覚めるような正真正銘の新札だった。
それが、とってもすがすがしく、
受け取った時、えらく気分が良かった。


ああ、そうか。
新札だと、受け取る側が気持ちいいんだ。
お礼の気持ちが伝わるんだ。

今までの、堕落ぶりを、いたく反省。
これからは、お礼の時には、
ちゃんと、前もって、
新札を準備しておくことにしよう。


礼儀は単なるformalityではない。
その成り立ちの裏には、
必ず人の気持ちに基づくロジックがある。


所作を丁寧にすることの、
形式を超えた大切さと、その美しさを、
虎屋が教えてくれました。
posted by まゆか at 00:54| Comment(4) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月26日

松屋花展のお知らせ

お知らせです。

2月3日(水)から8日(月)まで、
松屋銀座8階にて、
古流協会展」が開かれます。

古流の各会の家元陣が創作する
スケールの大きな作品を中心に
100ほどの作品が展示される、
本格的な花展です。

私は3日(水)、4日(木)の2日間、
小さな作品を出品いたします。

ご興味のある方は、
何らかの手段でご連絡をいただければ。
招待券をお送りいたします。

生け花は激しい創作の世界であり、
同時に「道」であるということを、
たくさんの力作を通して感じていただければ、
と思っております。


なお、私の所属する古流松麗会では、
24歳から70年にわたり会を率いていらした、
家元先生が代替わりを決意され、
副家元だった私の先生が
家元に就任されることになりました。

すなわち、他のお教室と比較して、
圧倒的に年齢層が若く、
お花をいけているんだか、
ガールズトークをしているんだか、
よくわからん、でも、
いけるお花は生き生きして元気がある、
という松麗会にぎやか踊り子部隊が、
いきなり家元直系になります。

これまでは、私たちの先生のお気遣いで、
ただ楽しくお花をいければいい、
という環境で甘えていられました。

これからは、きっと、
大きく流れが変わり、
伝統がゆえの大変さも、会の一員として、
引き受けていかなければいけないのだと、
気を引き締めています。

一方で、異色の私たちだからこそ、
この素晴らしい文化を
新しい時代につなげていくための、
革新を持ち込むこともできるはず。

今年は、いよいよ師範の試験の年。

お花をいけることに、
今まで以上に真摯に取り組むと共に、
いけばなという文化の動的な継承に対し、
自分が何ができるかを、
考え、実践していくつもりです。
posted by まゆか at 22:35| Comment(0) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月31日

自戒

昨日、今年最後のお花のお稽古があった。
お正月用のいつもより大き目のお花だ。


自分の名前が書かれた
花材の包みを開けた瞬間に
うーん、と思う。

私の好きなお花は入っておらず、
組み合わせもピンとこない。
さらにまずいことに、
横のお友達の花材に目移り。
あー、あのお花だったらよかったな。


いけはじめてみても、
花と花の間の空気の流れが、
停滞したまま動き出さない。

この際、適当にまとめようと、
投げやりな感じになると、
ますます花と心が通わなくなり、
いよいよぼろぼろになる。

こういう時はさっと気持ちを切り替えて、
すべてを白紙に戻してからやり直すといいのだが、
なんかそれも面倒で、そのまま続けたために、
結局3時間もかかってしまった。


私はもともと
お教室の中でも圧倒的に、
花材との相性による作品の浮き沈みが激しい。

「これ、好き!」という一目惚れ花材だと、
自分ではなく花の神様が代わりにいけてくれたのかも、と
思ってしまうような作品ができたりするけど、
「なんか、いまいち」という花だと、
人の3倍時間がかかった挙句、
心ここにあらずの作品になってしまう。

「あなたのことは好きじゃありません」という思いが
そのまま手から花に伝わってしまうのだろう。

それでもこのところはこういうムラッ気が
収まってきたとような感覚があったのに。


お花以外でも全般的にのりのりで、
こんな感じでいけばいいんだ!という
今日この頃でしたが、
全然だめだなあ、と深く自己反省。


感性を全開にしているだけじゃだめだ。
修練が、鍛錬が、足りない。


ということで、ひどく謙虚な気持ちで、
2009年最後の日を過ごしています。

みなさま、どうかよいお年。
posted by まゆか at 10:30| Comment(2) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月01日

あるがままに

s-P1010463.jpg

いつものお稽古場で、
内輪だけの、
小さなmini花展を開いた。

オフィシャルな花展とは異なり、
のんびりした雰囲気の中で、
スペースを十分に使っていけたせいか、
自然な、無理のない作品に仕上がった。


お花を始めて10年。
途中数年のブランクがあるので、
実質的には6年ぐらいか。
ずいぶんと遠回りした。

でも、ようやく、
どんな花材でも、
どんな気分の時でも、
花の前では無心になり、
素材の持つ流れを引き出す作品を
いけられるようになってきた、
ような気がしている。

私なりのペースや納得感を何よりも尊重し、
思うがままにやらせてくれつつ、
お花と向き合う心を、
しっかりと教えてくれた先生に、
心から、感謝。


これをさらに続けていった先に、
何が見えてくるのか。
楽しみでもあり、
その途方もない道のりに、
ぼんやりしてしまったりもする。
posted by まゆか at 21:56| Comment(2) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月27日

「時空を超える船」

s-P1000292.jpg

今回の社中展は、
家元(92歳)による「華の心」についての
新年の挨拶のせいか、
春のエネルギーでいっぱいの花材のせいか、
静謐な気に満ちた家元の作品のせいか、
全体的に勢いのある作品群がそろい、
会場の空気がぐっと引きしまっていた。

私もそんな空気に助けられ、
いつもとはちょっと違う次元の集中力で、
花を活けることができた。


活けているのが私なのかどうかも
わからなくなるような。

出来上がってみると、
こんな作品を本当に自分がいけたのかしら
と、首をかしげてしまうような。


緊張の家元チェック。
しばらく黙って作品の前に立っていた家元が一言。


「見事」


ここで浮かれることなく、
これからもただひたすら素直な気持ちで、
花に向かい合って、
豊かな空間を創り続けていきたい。


PS:タイトルは今回の作品につけた名前。
見に来てくださった友人の
「帆をはっている船みたいだね」というコメントから
インスピレーションをいただきました。
posted by まゆか at 19:10| Comment(3) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月23日

華展のお知らせ

私の所属するお花の流派、
古流松麗会の展覧会が
4月26日(日)にあります。

文京区千石にある古流会館というところで、
朝10時から夕方5時までやっています。
【4時までと書いてましたが5時の間違いでした!】

東京都文京区千石3丁目15-3


大きな地図で見る

どんな花材と花器がくるか
当日までわからないため、
いつも「今回はちゃんとできるかしら」
と、どきどきなのですが、
心だけは込めて活けたいと思います。

たくさんの流派、大御所が集まる、
デパートの催事場での絢爛豪華な展覧会とは、
うってかわって素朴でこじんまりとした会ですが、
どなたでも無料でお越しいただけますので、
気が向いたらふらりとお立ち寄りくださいませ。

私は午前中と4時以降、会場におります。

ちょうど2年前の作品↓ 
今週末の作品はどうなるかなあ...

IMG_1663.JPG
posted by まゆか at 22:41| Comment(4) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月10日

野外稽古

s-P1000152.jpg
この間のお花のお稽古。


妖精のように可憐で可愛らしい
我らが副家元先生は、
お稽古の教室の鍵を忘れてしまったことに、
建物の前ではたと気づいた。

鍵がないと建物のエレベーターすら動かない。
しかもその日は教室を貸してくれている
国語塾も春休みに入ったばかりで誰もいない。
花器や剣山をはじめ全てのお稽古道具は中にある。

しかしあと10分足らずで
生徒が集まってきてしまう。


そこで、妖精先生、フル回転で考えた。


まず場所...教室のある階の外の階段にしよう。
花器...たまたま近くに花屋さんを見つけ、
シンプルなコップのような花瓶をいくつか購入。
剣山...オアシスで代用。
水...その日の花材を持ってきてくれたお花屋さんの
トラックの中にあった花を入れていた水の入ったバケツを
そのまま頼みこんで貸してもらう。
後は、ゴミ袋をたくさん買って...


初めての野外特設会場によるお稽古。


最初はどうなるんだろうと思っていたが、
階段に花器を置いたり、
春の風に吹かれたり、
オアシスを切ったりしている間に、
何だかやたらと盛り上がってくる。

キャンプの飯盒炊爨のようだ。
始める前は面倒くさいのだが、
やってみると作業そのものも一つ一つ、
しみじみとおもしろく、
何よりも外の開放感に、
心も開けてくる、そんな気分。

そして出来上がった作品も、
これまた飯盒炊爨で作ったカレーが
妙に美味しいように、
のびやかで楽しく仕上がった。

興奮冷めやらぬ心と
でも外の冷気で冷えてしまった体を
近くの昭和の香り漂う喫茶店で
おいしいコーヒーを飲み、
ほがらかな会話をしながら、
ゆっくりと落ち着かせる。


ちょっとした災いも、
創意工夫と集中力、
そして新しい状況を楽しむ気持ちで、
忘れ得ぬ豊かな時へと変容する。


先生、お疲れ様!そしてありがとう!
posted by まゆか at 09:48| Comment(3) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月15日

華展

s-ikebana-matsuya.jpg
銀座松屋で開催中(〜16日)の、
古流協会展に出品した。

今までは「社中展」といって、
私の所属する古流松麗会主催の、
ある種内輪の展覧会にしか出したことがなかった。
知り合いに囲まれて、ゆったりとした場所で、
一日かけてゆっくりいける。

今回は古流の全会派が集まり、
松屋というパブリックスペースで行う大きな展覧会。
各会派の家元、副家元、その他先生が続々と集まり、
ものすごい数の生徒さんが出品する。
会場には常時100品の作品が並び、
会期中4回の展示入れ替えがある。

入れ替えの日はまさに戦場。
6時に展示が終わると、
まず出品していた人が大慌てで作品を片付け、
堰を切ったように次の日からの展示の人がなだれ込み、
会派が入り乱れ動く隙間がないほどの空間と、
喧騒と限られた時間の中で、それぞれの作品をいける。

うるさい、狭い、とげとげしい雰囲気。
いいとはいえないコンディションの中で、
神経を集中して花の声に耳を澄ませ、
ただ素直にそして真剣に花と向かい合う。

数十年のベテランがひしめきあう、
壮大な創作の現場の空気を吸う。

普段のお稽古サイズの小品の出品だったが、
今回の経験で、ちょっぴりだけ、
違うステージにあがれた気がする。
同時に、道の長さと奥深さに改めて気づかされた。

腿が筋肉痛になり、
足の裏がつったけど...
フラメンコより激しい、華の道。

来て下さった皆様、どうもありがとうございました!

注:どうもこのブログに画像を貼り付けると、
画素が粗く出てしまう時があるのですが(なんでだろう)
クリックしていただければきれいな画像が開きます。
posted by まゆか at 11:39| Comment(0) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月18日

華の心

DSCF4937.JPG

古流松麗会の新年会。

92才の家元先生は、
「今年はみなさんに思いのたけをお伝えしたい」
といって、お話を始めた。


大きな展覧会でずらずらと作品が並べられている中、
通り行く人が、ふっと目を留めるのは、
「きれいな」「上手な」お花ではありません。

お花をいとおしんで活けた花、
心がこもっている花に、人は惹かれます。

みなさんのように経験を積むと、
技巧的に工夫をしたり、
お花を自分の思うように動かそうとしたり、
そんなことも多々あるかと思います。

そうすると、うわべはきれいですが、
心が入っていない花になり、
人の心にも届きません。

お花なんて下手でも良いのです。
お花を愛し、楽しみながら
気持ちを込めていける。
その心こそ、お花の心です。
どうか、それを忘れないでください。



70年以上華の道で研鑽を積まれてきた家元。
ちょっとした言葉やアドバイスにも
いつでも、含蓄があふれている。

でも、今日は、家元本人が話をしているという
いにしえより続く華道そのものが、
家元先生を通じて私達にメッセージを届けたかのような、
そんな荘厳な迫力に満ちていた。


本日「皆伝」のお免状を頂く。
まだ道は歩き始めたばかり。
今日の家元の言葉を道しるべに、
長い長い道を、ゆっくり、丁寧に、
歩いていきたい。


(写真)
遅くなりましたが11月末に行われた
社中展のときのお花です。


posted by まゆか at 23:58| Comment(1) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月29日

直前のお誘い

ものすごく直前ですが、
明日、私の所属するお花の流派、
古流松麗会の展覧会があります。

思い立った方がいらっしゃったら、
ふらりと立ち寄ってみてくださいませ。

千石にある古流会館というところで、
朝10時から夕方4時までやっています。

私は一日会場のあたりにおります。

東京都文京区千石3丁目15-3

みなさまよい週末を。
posted by まゆか at 20:26| Comment(3) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月23日

「月夜野」

081122_1927.JPG

澄み切った夜の冷気

静寂の音


微動だにしない鏡の湖面に

反射した月の光が

晩秋の野に咲く花を

白々と照らす

========================
11月22日 花材
赤目柳、アイリス、黄小菊
========================

来週は展覧会です。
posted by まゆか at 22:13| Comment(0) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月09日

「個が創る全体」

081108_ikebana.jpg

あっちを向いているやつ。
こっちを向いているやつ。
丸まっているやつ。
思いっきり背伸びしているやつ。

それぞれが思うがままの
スタイルを貫いている。

なのに、
そいつらが集まると、
どこか調和の取れた
生き生きとした全体が誕生する。


-----
2008年11月8日の
お花のお稽古での作品

花の名前は、赤づる、と...
(後日要確認)
posted by まゆか at 00:00| Comment(2) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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