2010年11月25日

世界

世界が目の前に降ってきた。


見えない押し付けがあふれかえる
息が詰まるこの閉ざされた社会の中で、
それなりに一生懸命
でもやっぱりどこかですごく甘えながら
築いてきた自分の小さな空間。

突然やってきた
明るいパワーに呼応して、
そんなちまちましたものは
一気にふっとんだ。

体の中の細胞が一斉に立ちあがり、
エネルギーが外に向かって流れ始めた。


そうか、これが
世界に恋をする、ということなんだね。


怖れも甘えも脱ぎ捨てて
裸で大地に立つ。

そこにはきっと
新しい祝福が待っている。
posted by まゆか at 22:49| Comment(1) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月18日

季節

今年の冬は、
とても寒くて長かった。

ということを、
人に言われて、
思い出した。

そうだった。
つらい寒さを
しのぎながら、日々、
春を待ちわびていた。

そんなこと、
もう、すっかり
忘れてた。


異様に暑くて
ぐったりと疲れた
この夏のことも。

季節が巡れば、
案外あっさりと、
忘れてしまうんだろうな。


Life goes on.
生きるって、結局は
そんなもんだ。
posted by まゆか at 18:32| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月15日

マントラ

ああ、しんどい。

どうして、いつも
こうなっちゃうのかな。

深くため息。

胃がきりきりする。


でも、わかってる。

誰のせいでもない。
すべては
自分から始まっている。


それを望んだ自分。

妥協ができない自分。

こういうふうにしか
生きられない自分。


だったら、
それにより生じる
もろもろのことも
丸ごと受け止めるしかない。

覚悟するしかない。


「起きていることには
すべてに意味がある」


大切な知人から与えられた
人生のマントラを唱え
ぐっと腹に力を込める。
posted by まゆか at 22:12| Comment(2) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月06日

夏休み

空が青くて、
蝉が鳴いて、
風が吹いて、
空気がくっきりとしている日。

うんと暑くなりそうな日。


朝、玄関を出る。
思わず大きく息を吸い込む。


夏休みの匂い。


その瞬間、
これから学校のプールに行く
小学生に戻る。


ひたすらに未来は広がり
時間は永遠にあるようで。

でも、どこかでは、
永遠でないことも
知っていた。

自由と不自由の中で、
目の前のことに
ただただ必死だった。


プールは楽しみだけど、
緊張するな。
うまく泳げるかしら。

夏休みも、そのうちに、
終わってしまう。

...


ハイヒールをはく自分の足が
視界に入って、
あわてて我に返る。

もう子供でもない。
夏休みでもない。

大人の日常が、
今日も、始まる。
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2010年08月02日

変数は、自分

社会的に。
常識から見て。
みんなそうだから。
あなたの幸せのために。
女だから。男だから。

...


生きていると、
いろんな言葉が
ふりかかってくる。

たとえ善意からの発言でも、
いや、善意だからこそ、
とても深く傷つく。

価値観の押しつけって、
時に驚くほど
暴力的になるから。


でも、言っている側は
純粋にそれがいいと
信じて言っているから、
そこを変えようとしたって
とうてい、無理。

何を言われようと
結局は自分は自分の生き方しか
できないのと同じ。


だから、そんな時は、
危険な枕詞が出てきた瞬間に
さりげなく身構えて、
次に出てくる言葉に
心を無防備にさらさないようにする。

それでも、思わず
心に言葉を入れてしまったら、
ゆっくり呼吸して、
息と一緒に外に吐き出す。

相手に対して
どうこう思うのではなく、
ただただ自分の中を
きれいに冷静に保つ。

時には筋トレとかして
鍛えておくといいかも。


そして、せめて、
自分がやられて嫌なことは
人にやらないように、
人の生き方に
ゆがんだ介入をしないように、
細心の注意と思いやりを持って
人に接するよう心がける。


自分が動かせる変数は
自分だけ、だから。
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2010年07月19日

永遠の瞬間

何もかもが
完璧に思えた瞬間。


パズルのピースが
ぴたっとはまるかのように
すべてが調和の中で
しっかりと大地に根付いた。

世界はぐんと濃さを増し
その濃さの中で
息をして生きていることに
ただただ感謝した。

過去も現在も未来も
同時に存在して
永遠が凝縮されて光っていた。


でもそんな時間も、
次の現在になったとたんに
急に光を失う。

すべてを巻き戻して
あの瞬間に戻りたいと願っても、
所詮はかなわぬ夢。

永遠は再生できない。


光と陰、
完成と崩壊は、
常に隣り合わせ。

真っ暗になった、
ばらばらと崩れた、
その時から、
次の調和と統合への
道のりが始まる。


だから、
かなしくても、
自分を鼓舞して、
とにかく、歩き続ける。

あの瞬間が、
心に灯してくれた
火を頼りに。
posted by まゆか at 15:30| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月30日

日常の中の奇跡

s-P1010912.jpg

待ち合わせがずれて、
ぽかっと空いた30分。

仕事が終わり
夏の空気を
吸いこみたくなって
ぶらりと外に出た。


空が紅く輝いてる。

自分の心も
夕陽色に染まってく。


たった数分間の
日常の中の奇跡。


そこにいあわせた偶然に。
こんなにも美しいサプライズを
くれた世界に。


ありがとう。



※先週の出来事です。
posted by まゆか at 18:51| Comment(3) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月02日

すぐそこの未来

2年先の部屋の更新。

3年先のクレジットカードの有効期限。

10年先のパスポートの有効期限。


その手続きをしたときには、
ずいぶんと先にある、
遠い未来の日付のように思えても。

自分がその日付を迎えている姿は
まるで想像できなくても。


はっと気づくと、
いつの間にか、
その日がきている。
その日を迎える自分がいる。


そのたびに、
これからは、一日一日を
ちゃんと生きないと、
生ききらないと、と思うのに。

気づくとまた、
次の期限の日がやってくる。
posted by まゆか at 14:30| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月29日

カラス

東京のカラス。

人の出すゴミをえさとし、
ゴミで巣を作る。

眠らない都市に渦巻く
人間の欲望を吸いこんで
生きているうちに、
山のカラスとは、
もうまるで別の種になった。


凶暴な目。
巨大なくちばしと体躯。
どこまでも黒々とした羽。
何をもおそれない不適な態度。


もしかして、
私たち人間も、
この巨大な都市で
生活しているうちに、
本来のあるべき姿から
かけ離れたものに
なりつつあったりして。

この街に生息する
カラスたちのように。
posted by まゆか at 21:57| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月22日

回り道

例えば高校は3年、
大学は4年、
試験合格まで○年、とか。

例えばビジネスの基礎は
30歳までに身につけて
マネジメント力を
40歳までに身につけて、とか。

○才までに結婚して
○才で子供を作って家を買って、とか。


ここかしこに存在する
もろもろの社会の「目安」。
それが自分のペースにあっていれば
その通り堂々と歩けばいいと思う。

でもそういうのは
社会の慣習や
人々の意識の最大公約数の妥協点あたりで
決められることだから、
誰もがぴったりくるはずはない。


そうしたら。


思いっきり時間をかける。
まるで違うことをやる。
一見ものすごく非効率なやり方を選ぶ。
なんだっていい。


自分の心に従ってさえいれば、
どんなに世間的には
迂遠な回り道にみえようと、
それこそがその人にとって、
まっすぐな、太い、道。

その道を歩くことそのものが
生きているということ。
posted by まゆか at 18:10| Comment(3) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月12日

着地

今振り返ると、
どうしてあんなことしてたんだろうと、
後悔ばかり思い浮かぶことも、
どうしようと思いつつ、
なんとなく続けてきたことも。


楽しかったことだけでなく、
しんどくてつらかったことも含め、
これまでの自分の人生のすべてに、
ああ、意味があったんだ、と思えた時。

正しかったとは、
決して思わないけど、
でも、間違いも迷走もひっくるめて、
自分の歩いてきた道を肯定できた時。


これを、地に足がついた、
と、言うのかな。
posted by まゆか at 18:49| Comment(2) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月10日

目覚め

細胞の中でも、
がんばり続けると、
一年間もたないぞとわかっている
なまけもの系の細胞たちは、
冬の間は、さっさとさぼって
眠っている。

今年は、その多くが、
3月中の春フェイントに引っかかり、
はっと起き出しては、
その直後の冬の寒さにがつんとやられて、
すっかりと、元気をなくしていた。


でも、度重なるフェイントにも動じず、
最後まで冬の眠りを
堪能していた一団もいる。

彼らが、満を持して、
ついに今日目覚めた。


見ていても見えず、
聞いていても聞こえず、
感じていても気づかなかった。
日常の中の小さなこと一つ一つが、
強烈な存在感で迫ってくる。


急に、目も耳も鼻も、
よくなったような感覚。


そう、世界は、こんなにも、
色と音と香りで、満ちている。

こんなにも、輝いている。
posted by まゆか at 23:46| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月28日

こびとさん

私の中のこびとさん。

私なんかより、全然かしこくて、
物事がわかっていて、するどい。


でも、大人になったある日。

もう、いちいち、うるさいっ!
自分のことも、世間のことも、
私のほうが知ってるんだから、
放っておいてよ!

そう言って、
こびとさんにバケツをかぶせた。

バケツを蹴る音や、
ぎゃーぎゃー叫ぶ声は、
聞こえないふりをした。


その後、ずいぶん長い間、
さんざん意地と見栄を張って、
一人でもがいたあげく、
どうやら、こびとさんが正しかった、
ということに気づいてしまった。

気づいてもしばらくは
認めるのが悔しくて、
そのまま無視を決め込む。


そしたら、ふっと、
今ならこびとさんの言葉を、
素直に聞けるかもしれない、
って思う瞬間が訪れた。

心を静めて、せーの、で、
こびとさんのバケツをはずした。


こびとさん、
出てくるなり一言。

「ほんと、さいてーだな。
最初からわかってたんだろ」

そしてすかさず、
ぽかすかと、蹴りを入れてくる。


ごめんなさい、
ちゃんとこれからは、
言うとおりにします、と言うと、
こびとさんはこう言い捨てた。

「あたりまえじゃん。
だって、僕が君なんだからさ」
posted by まゆか at 23:14| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月16日

フジツボ

自分にとって本当に大切なこと。
自分が心から求めていること、

それが何なのか、
わかるのは、とても難しい。

あまりにも当然すぎて、
失ってからしか気づかなかったり、
これを選べばあっちは無理、
というトレードオフの中で、
だんだんとわけがわからなくなったり、
ある時期重要だと思っていたことが、
実は単なる思い込みだったことが、
後からわかって、で、後の祭りだったり。


でも、本来なら、
難しいことじゃないのかもしれないなあ。
だって、心は自分の中にしかないんだから。
すっごくシンプルなはずなんだよなあ。


あーあ。
心の周りにフジツボのように
ひっついている、
雑念やら思い込みやら通念やらを、
すべて、ばりばりと、ひっぱがしたい。

そして曇りのない、
つるっとした心で、
自分を、人を、世界を、
眺められるようになりたい。
posted by まゆか at 23:13| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月07日

気持ち

言葉で表現しようとすればするほど、
うそっぽい感じがしてしまうものたち。


例えば、好きな人への想い。
例えば、アートへの感動。
例えば、身近な人たちへの感謝。


心のど真ん中にある気持ち。
人が生きている証。
posted by まゆか at 00:02| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月03日

季節の音、香り

季節は音からやってくる。


8月の下旬、
まだうだるように暑いころ、
秋の虫の音が、
ひそやかに鳴り始めた。

合唱がりんりんと大きくなるにつれ、
秋も本格化。


暖冬だった年内。
肌の感覚としては、
まだ秋かしら、という時期に、
あれだけ空気いっぱいに
響いていた音が、
ぴたっと鳴り止んだ。

静かな夜に、
冬の到来を知る。


遅れてきた本格的な寒さに、
震えていた2月上旬。
華やかな朝の鳥のさえずりが、
聞こえてきた。

そうか、立春だ。


そして、音を追うように、
季節の香りがやってくる。

春は沈丁花。
夏は新緑。
秋はきんもくせい。
冬は澄んだ空気。


急にあったかくなったり、
その後またうんと寒くなったり、
気温をあてにすると、
わけがわからなくなる。

でも、音を聞けば、
そして香りをかげば、わかる。

まだ先だと思っていた季節が、
実はもう始まっているって。
posted by まゆか at 21:43| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月20日

贈り物

s-P1010517.jpg

おとといぐらいまで、
すごく寒かったなあ。

いまいちしゃきっとしない、
中途半端な冬が続き、
気持ちが油断してたから、
いきなりやってきた寒さが
余計に身に染みた。

でも、寒いからこそ、
風が強いからこその、
緊張感に満ちた空気の中で、
異様なほど美しい夕焼けの空に、
出会えた。

電車が通るたびに、
がたがたと揺れる、
飯田橋の橋の上で。


寒い時でも、
縮こまらず、
背筋を伸ばし、
世界を感じる。

風が強い時こそ、
目を閉じず、
しっかりと目を開けて、
世界を見る。


神様からのちょっとした贈り物が、
そっと置かれているかもしれないから。
posted by まゆか at 21:17| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月01日

新しい年へ

未来の代名詞だった「21世紀」が、
気づけばもう10分の1経った。

20世紀ののびしろのようだった、
最初の10年が過ぎ、
いよいよ、これから、
21世紀の真ん中に近づいていく。
これからどんな10年になるのか。


新しい年に、
新しいdecadeに、
新しい時代を生きる人々に。


おめでとう。
posted by まゆか at 22:48| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月28日

一目惚れして買ったはいいけど、
デザインや色が目立ちすぎる感じがして、
いざ外出するとなると、
どうも気後れして着れない。


そんな服を、
思い切って着て、
お出かけしてみた日は、
なんだかちょっと、いい気分。


いつもの「安心」の領域から、
半歩、足を踏み出して、
外の空気を胸いっぱいに吸い込む、
そんな感じ。
posted by まゆか at 23:17| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月08日

道を曲がると

夜遅く、
駅から家に向かって、
大通りを歩く。

宵のざわめきが、
そこかしこに、
残っている。

びゅんびゅんと走る車。
まだ煌々と明るいお店。
上機嫌で談笑する人たち。


大通りから、
一本右に曲がった瞬間に、
空気の質感がぐっと変わる。

静寂。
濃くまろやかな空気。
やわらかに吹く風。

思い切り吸い込むと、
一日の疲れや緊張が、
ゆるやかに解けていく。


今日も、帰って来た。
ただいま。
posted by まゆか at 23:58| Comment(0) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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