2011年01月26日

Embodied Mind

UC Berkeleyのビジネススクールの
同窓会イベントに紛れ込ませていただき
元ホンダの技術トップだった小林三郎さんの
講演を聞いた。

モデレーターは小林さんと仲良しの
知識創造理論提唱者
一橋大学野中郁次郎先生。

ぐさぐさ心にささり
じんわり腑に落ちる。


小林さんいわく。

改善は論理的。
イノベーションは非論理的。
それを牽引するのは
想いでありコンセプト。

生きている目的は何か、
なぜ組織が存在するのか、
愛とは何か。
これらの問いに向かい合い続ける中で
コンセプトは生まれる。


そして引き継いだ野中先生。

他人の主観をいかに自分のものにできるか。
それを可能にするのが
言葉は一切介さずに
身体を通じた共振、共感を生み出す場。

1980年以降、MindがBodyを支配する時代が続いた。
今後は身体性を回復した
Embodied Mindを必要とする時代になる。

身体性を伴うコミットメントこそが
イノベーションの根幹。


きゃー。
もうまさにその通りです!と思って
部外者なのに鼻血が出そうなぐらい
興奮しっぱなしの衝撃の2時間になった。


現在、縁あって
野中先生にも関わっていただいて
ここに書いたことを地で実践している
ある素晴らしい日本企業のケースを
HBS向けに書いている。

こういうことが
HBSの授業で取り上げられることの
意義のはかりしれない大きさを感じる。


先は見えないけれど
暗い話題も多いけれど
でもそれでも
だんだんと善い時代に
向かっている、と強く思う。
posted by まゆか at 23:55| Comment(0) | 企業・経営・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月24日

一緒なら

そこにあることは
ぼんやりと感じながらも
形にすらなっていなかった
自分の中の思い、夢。

仲間と出会えたことで
それぞれの思いが
輪郭を持った形となり
重なり合って、
現実のものとなる。

直感が確信に変わっていく。


一人ではできなくても
一緒なら未来を創れる。

一人ではあきらめていた夢を
一緒なら描ける。


Fellowship of the Journey to Create the Future.

約束の旅が、
いよいよ始まった。
posted by まゆか at 21:31| Comment(0) | アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月18日

答辞

古流松麗会の新年会があった。

新師範者代表として
答辞を読む役目をおおせつかる。

始めたのは13年前。
これまでの全てを素直に振り返り
何を学んできたのか
改めて考え直してみる。


大学生のころは
なぜお金を払って
段を取らなければいけないかわからず
しきたりを押し付けられるのも嫌で
ただお稽古だけに通っていた。

社会人になって
仕事で心も頭も体もいっぱいになり
というか仕事に浸りきった
「忙しい」自分に酔って
お花にうまく向き合えなくなった。
欠席が続いて、結局休会する。

お花には自分の心が映し出される。
それに向き合えないということは
自分の心と向き合っていない、
ということだったと、
今となってはよくわかる。


長い逃亡生活を経て
今なら素直にお花に向かい合える、
今なら師範をとることにもコミットできる、
そう思える時がやってきた。

出戻り娘への先生の変わらぬ愛情と
大好きなお稽古仲間たちに支えられ
ゼロからやり直す気持ちで一歩ずつ進む。

昨年秋の師範試験では
何かにただ導かれるがごとく
無心で花をいけることができた。


うまくいけよう
こういうふうにしよう、などと思うと、
その欲によって
お花の生来の流れを見極める目が曇り
お花はどことなく不自然になる。

いける側の心はまっさらにして
一つ一つのお花の声に
じっと謙虚に耳を澄ませ
それに従っていけることで
花が生かされる、
それこそが「生け花」。

花を生かすも生かさぬも、
人の心次第。

華道とはお花を通じて
心のありようを整え
豊かにしていく「道」。

師範になって
ようやくその道の入り口に
立てたように思う。


すべての人にそれぞれのやり方と
納得のタイミングがあると
丸ごと受け止め
一緒に歩いてくださった先生の
その愛の深さへの、
心からの感謝で答辞を終える。


そして、これから。

そうはいってもいろいろと
ややこしい決まりや慣習が多い世界だ。
きっとまた嫌になることもあるだろう。

新しい時代に向けた変革と
伝統という名の現状維持とが
大きく対立することもあると思う。

そういう時は
原点に立ち戻り
ゆっくり丁寧に考えて
心が一番素直に反応する選択をしよう。

どんなに多くの先人たちが
前を歩いてきたとしても。

結局は道とは
自分でつくるものだから。
一人で歩くものだから。
posted by まゆか at 21:22| Comment(1) | お花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月14日

The Girl with the Dragon Tattoo

これは絶対次のダヴィンチ・コードになる。
というか、すでに英語圏では大ベストセラー。
ハリウッドでの映画化も決定した。

スウェーデンの作家/ジャーナリスト
Stieg Larssonが書いた
「ミレニアム」三部作。

The Girl with the Dragon Tattoo
The Girl Who Played with Fire
The Girl Who Kicked the Hornets' Nest

この間、といっても大分前だけど
ロンドンに行ったときに
友人に「絶対読むべき!」と
その場で分厚いペーパーブック3冊を買わされた。


めちゃくちゃおもしろかった。


開けたら最後、数週間、
あいた時間はすべてつぎ込んで
読みふけることになった。

あのアディクションぶりは、
Da Vinch Code、Harry Potterに続く
人生3回目の経験だった。


徹底した取材と文章力でもって
通常のメディアがへつらうか
見てみぬふりをする領域に切り込む
月刊の雑誌「ミレニアム」の創刊者であり
ジャーナリストのMikael Blomkvistと
体中ピアスだらけタトゥーだらけ
あらゆる意味で普通でない
やせっぽちのパンク女性
Lisbeth Salanderが主人公。

Lisbethはウェブ上ではWaspという名前を持つ
ワールドクラスのハッカーであり、
またある秘密を隠し通したい
国家権力の巧妙なやり口によって
禁治産者というレッテルを貼られている。

この二人が友情のような愛情のような
へんな絆でつながりながら、
時には思いっきり巻き込まれる形で
女性虐待、人身売買、経済犯罪、
そして暴走した国家権力などと対峙し
自らの命を守ると同時にその真実を
ジャーナリズムの力で世に発表していく。


いろいろWikileaksと類似の点がある。

Lisbethのハッキングで
根こそぎ情報をとるものの
そのうち発表する情報は
絶対に裏が取れるものだけにする、とか。
New York Timesも
Wikipediaの情報のうち
裏が取れるものだけをスクープしたそうだ。

そして国家権力がLisbethを
犯罪者に仕立てようと躍起になったり、
世界中のスーパーハッカーたちが
彼女を救うためにいろいろとがんばったり
そのあたりもちょっと似ている。


この本を読んでいると、
平和に見える社会も、実はそこら中に
ゆがんだ危険な感情や尊厳の破壊が
あふれてるってことを
ひしひしと感じる。
それと自分を隔てるのは
もしかして幸運という薄い壁一枚。

作者はこの3部作を書き終えた直後
突然亡くなってしまったそうだ。
あることの真実に迫りすぎたゆえに
殺されてしまうジャーナリストとかが
この本には登場するだけに、
つい陰謀説を疑ってしまう。


もとはスウェーデン語だが
翻訳の英語もすばらしくそして読みやすく
計2000ページに浸かったことで
ちょっと自分の書く英語も
リズムが良くなった気がする。


ものすごくおすすめです。
ただし比較的時間がある時でないと
大変なことになるので
タイミングにはお気をつけください。
posted by まゆか at 22:45| Comment(1) | 観賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月06日

Fall in love

今日NY Timesで最もメールで共有された記事.

The Happy Marriage Is the ‘Me’ Marriage


その人といることで
自分が広がる、成長する
よりよくなれる、と感じると
関係性に対してのコミットと満足が強まる。
それは双方向性のものとなり
関係は強まり長く続く、
というのが心理学研究で
証明されたそうです。

関係そのものを目的とするのではなく
関係から自分がそして相手が得ることを
大切にすることで
逆に関係が続く、というのが
結婚が経済的・社会的機構(装置?)では
なくなりつつある
現代のパートナーシップのあり方だと結論。


うんうん。そうだよねー。


あと、恋をすると
人は自分のことをより深く広く
捉えるようになる、
ということも実証されたそうだ。

325名の大学生に
10週間にわたって
Who are you today?という質問に答えてもらい
同時にfall in loveを含む
いろいろな経験についても書いてね
というリサーチ結果。

Fall in love報告後の学生さんたちは
今までとは違った言葉を使って
自分のことを描写し始めたそうな。

それまではよく知らなかった人が
自分の中に入ってくることで
社会における自分の立ち位置やら
役割がくっきり浮かび上がるからじゃないか、
とは研究者のコメント。


いやあ、わかるなー、これも。


こういうのをちゃんと
リサーチして結果を出すのがすごくいい。
そしてエンタテインメント性も高いながら
非常に良質な記事を作るNY Timesもすごいし
NY Timesのmost emailedの記事は
常に本当にいい記事、という読者層もさすが。


それはさておき。
遅ればせながら。


あけましておめでとうございます。
2011年、よき年になりますように。
posted by まゆか at 01:50| Comment(0) | ちょっとした発見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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