2010年11月25日

世界

世界が目の前に降ってきた。


見えない押し付けがあふれかえる
息が詰まるこの閉ざされた社会の中で、
それなりに一生懸命
でもやっぱりどこかですごく甘えながら
築いてきた自分の小さな空間。

突然やってきた
明るいパワーに呼応して、
そんなちまちましたものは
一気にふっとんだ。

体の中の細胞が一斉に立ちあがり、
エネルギーが外に向かって流れ始めた。


そうか、これが
世界に恋をする、ということなんだね。


怖れも甘えも脱ぎ捨てて
裸で大地に立つ。

そこにはきっと
新しい祝福が待っている。
posted by まゆか at 22:49| Comment(1) | 詩のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月23日

CARE WAVE

妙に空気の澄んだ秋の休日。
とてもいいものを観た。


CARE-WAVE AID
〜思いやりの波〜


振付家鎌田眞由美さんの思いのもと
ミュージカルのアーティストが
ボランティアで集まり、
世界の現状を伝える
ミュージカルを上演、
その収益金を、
様々な問題解決に実地で取り組む
NPO団体に届ける、という活動。

次回公演の実現に向けた
広報・資金集め活動として、
ダイジェスト版を公演するという
イベントに誘われて行ってきた。


「選ばれた大地アフリカ」


ミュージカルというフィクションの時空で、
飢餓、民兵による殺戮や強姦といった
生々しいリアリティが演じられることに
慣れなくてびっくりしてしまったり、
ストレートにLove & Peaceで、
ちょっと照れてしまうところもあったけど。


ミュージカルアーティストが、
自分のギフトや、
それまで長い間かけて鍛錬してきたスキルを
通常の舞台のためだけではなく、
もっと広い世界のために使う。

しかもそれを通じて、
彼ら自身も新しい表現の可能性を
楽しんでいる。
世界につながっている。

キャストはみな本当にいい顔をしていた。
それをみているだけで泣きそうになった。

すごく正しいギフトとスキルの
使い方だと思った。


自分はそんなふうに
きちんと使えているかしら...


彼らの体による表現を
間近で受け止めて、
びりびりする胸をおさえながら、
そんな自問自答をする。


うーん。全然だめだ。

ということで、
まずすぐにできることから、と、
とりあえず会員になっておいた。
次の公演、実現するといいな。
大きな舞台で完全版をみてみたい。


木戸さん、
ご案内ありがとうございました!
posted by まゆか at 21:47| Comment(1) | 観賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月19日

つけ

大学時代。
経済学部でありながら
会計と名のつく授業は
ことごとくすっとばした。

コンサルタント時代。
いかにも数字が弱そうな顔をしていたから、
「売上-費用=利益」
以上のことが求められるプロジェクトに
配属されることはなかった。

だから自ら会計を勉強しようとはせず、
「貸借」を「ちんしゃく」と
大真面目に読んでいたぐらいの、
おばかっぷりであった。

今の仕事も
同僚が金融出身ということもあり、
私は金融以外の分野担当、という
妙な安心をしていた。


それが。
2週間前。

急遽、2003年りそな国有化のことを
中心にすえた、
「繰延税金資産」とやらの
ケースを書くことになった。
しかも1週間ぐらいで。


...あのう、繰延税金資産って、
何ですか???


手当たり次第に
いろいろ読んでみるものの、
そもそもの会計の基礎が、
自分の中にないから、
何を読んでも
砂漠に水をまくかのように
すーっと消えてしまって、
うまく頭に蓄積していかない。

とりあえず何か書こうと思っても、
蓄積がないので、
言葉がまったく出てこない。

人に聞きたくても
何を聞いていいかすらわからない。


それでも、さらに何度も読んで、
おぼろげながら輪郭をつかむ。

つかんだら、
人と話したり聞いたりして、
またちょっとだけ
輪郭がくっきりする。

そこでもう一度
本や論文を読み直してみる。

すると、
何と何が交差しているのか、
ぐちゃぐちゃの結び目が
少しずつほどけてくる。

何がわからなくて
何がわかっているのかが
わかってくる。

だからまた人に聞ける。
論文で確認できる。


というのを繰り返して、
何とか期限内に完成。


会計から逃げ続けてきた
人生のつけが一気にまわってきた。
まじで、しんどかった。
こういうのを自業自得、という。


でも一方で、この短期間で、
いろんな人に助けられて、
ものすごい量のことを学んだ。

バーゼル自己資本規制の流れ、
日本の会計制度の国際化、
90年代後半以降の
日本の金融システム・行政の激動、
税効果会計のこと、などなど。

実は日本にはものすごく銀行が
たくさんあったこととか、
不良債権&貸し渋り問題とか、
いまやすっかり忘れていたことも、
改めて思い出した。
たった10年前の話だ。
The world has changed, indeed.


今回の結論。

本当はやったほうがいいと
なんとなく思っていながら、
好きじゃないから、
先延ばししていることって、
結局いつかはやってくる、ということ。

先送りした分だけ、
どどーんと、重く。
いやおうなく。

で、やってみると、
それまでは見えなかった世界が
見えてきて、
やってみてよかったと思う、
ということ。


世の中、よくできてるね。
posted by まゆか at 21:36| Comment(0) | 企業・経営・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月15日

切実

今の私にとっては
天啓のような言葉を聞いた。


「あるところまで行くと
好きとかそういうレベルを超えて
もっと切実なものになる。」

そう、そうなんだよ。


その人がその人生で
本気で向かい合うべき
人なり物事なりに出会った時。

いや、本気で取り組むことが
すでに決まっていることに対し、
本気で取り組むことを決めた時、
というほうが、たぶん実情に近い。


そうすると
今までの考え方とか、
心のタフさとか、
体力とかでは、
笑っちゃうぐらい
キャパオーバーになる。

心も体も頭も
丸ごと鍛えなおさないと
とても太刀打ちできない。
最初はノックアウトだ。


少しずつ鍛錬して
キャパを広げて
自分がやるべきことを
やれるような自分になっていく。

そのプロセスは
とてもしんどくて、
でもやることは
決まっているから
やるしかなくて。


「これをやるのが好き!」
「好きだから一緒にいます!」

とかそんな感じじゃない。

「幸せ」とか
そんなことは
もはやどうでもいい。


だって、切実だから。
生きること、
そのものだから。


切実さをも、
呼吸のように、
人生の一部にできた時、
新しい何かが生まれる。
本当の自由が始まる。
posted by まゆか at 19:57| Comment(0) | 働き方や考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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